集中治療室の看護師が使っている仕事道具が気になっていませんか?
これから仕事に就く場合、どんなものが必要か知りたいですよね。
本記事では、集中治療室看護師が使用している13個の仕事道具についてをお伝えします。
聴診器(ステート) ペンライト2種類 ナースウォッチ(腕時計以外) ハサミ ペアン2本 定規 曲がる定規 意識レベル表など 印鑑(大小) ボールペン(シャーペン・4色など) 油性ペン(黒・赤) 電卓 ペンやハサミを入れるポケットケース
私が10年以上ICUナースをしてきた中で、欠かすことの無かったものです。
本記事の内容
集中治療室(ICU)看護師の13個の仕事道具とは?
聴診器(通称ステート) stethoscope
用途:肺雑音や心雑音、腸音、胃泡音などの聴取
オススメ:「3Mリットマン」、小児成人両用のもの、成人の低周波音・高周波音両用のもの
このリットマンというメーカーは、ドクターが使用するほど精度の高いものが豊富に用意されています。
ICUに入院中の患者さんを看護するためには、年齢や疾患など、様々な患者さんの全身管理が基本になります。
その際、呼吸・循環の観察はとても重要で頻繁に行われるため、ステートは必須です。その他、腸音や胃泡音の聴取の際にも使用します。
腸音や胃泡音はそこまででも無いですが、肺や心臓の音を聴取する際にはかなり繊細な音を聞き取ることになりますので、精度が高いものが良いです。循環器内科の先生は特に良いステートを使っているのでは無いでしょうか。
ステートは様々あり、メーカーによっても、同じメーカーの中でも、値段はピンキリです。始めから高いもので無くて良いと思います。先輩と同じくらいのレベルのステートが良いと思います。
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リットマン商品がお得に購入でき、刻印までできてしまうキャンペーンを開催中です。
聴診器は先輩を含めほぼ全員が持っています。同じ色・同じ種類のものを持っている人も多く、どれが自分のものかわかるようにする必要があります。
見分ける方法の一つとして、刻印は有効です。
医師が間違えて持って行ってしまうこともよくありますので、刻印があると自分の元に戻ってくるためオススメです。
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アンファミエ 2019年3月1日〜5月27日
ナースリー 2019年3月1日〜5月27日
ペンライト2種類
用途:意識レベルの確認・瞳孔観察、暗い中で何かを確認するとき
ペンライトには、大きく分けて二つの用途があり、ひとつは瞳孔観察用、もうひとつは暗い中での使用です。
瞳孔用のペンライトは、柔らかいオレンジ色っぽい光のものが好ましいです。LEDライトの白い強い光は眼を痛めてしまう可能性があるため、LEDでもソフトな光のものにしましょう。
逆に、暗いところを照らすライトは強い光の方が見やすいため、白く強いLEDライトがオススメです。夜勤でベッドサイドのドレーンの排液量や点滴量を確認する際等に使うことができます。
このため、瞳孔用とその他用に二種類のライトを持っておくと便利です。
ペンライト使用時のイメージが載っているカタログもありますので、参考にすると良いです。
ちなみに、ペンライトに瞳孔のサイズを図れるマークがついているものもありますが、私はそれを使って瞳孔のサイズを見たことはありません。ペンライトで光を当てながら、同じペンライトでサイズを測ることはできませんので(笑)あと、使用しているとその印が消えてしまうことが多いです。
ナースウォッチ(腕時計以外)
用途:時間の確認、点滴の滴下調整
ナースウォッチは腕時計ではなく、胸ポケットから下げるタイプのもの、ポケットにしまっておけるタイプのものが良いです。
また、用途により、文字盤が逆さから見えるようになっている時計もあります。
例えば、胸ポケットからぶら下げるタイプの場合、実際に時間を確認するときには時計を手で持ち自分の方に向ける必要がありますよね。そのときに文字盤が逆でないと時計が読めないのです。
最近では、腕時計が禁止されていることが多いです。
理由は、腕時計をしていると、手洗いの時に手首までしっかりを洗うことができなくなるためです。
また、患者さんの体位交換など、患者さんの体を支える時に腕時計が患者さんに当たって痛みを与えてしまうことがあります。
ハサミ
用途:あらゆるものをカット
患者さんの体に当たって傷つけることがないよう、先が曲がっているタイプのものが一般的です。
ハサミは凶器になりますので、患者さんのベッドに置き忘れたり失くすことがないよう、ハサミにリールをつけて自分のポケットから離れないようにする人が多いです。
ペアン
用途:ルート・ドレーンを一時的に挟む、固く締まった連結部を外す
ICU以外では自分専用のペアンを持っているスタッフはなかなかいないかもしれません。
しかしとても便利ですので、2本1セットで持っておくことをお勧めします。
細めの排液ドレーンやルートはクランプ(ペアンで挟んで流れを止めること)できますし、固く締まったルートの連結部分をペアンを用いてうまく外すこともできます。
持っているととても便利ですが、最初から持っていなくても業務に支障はありません。
定規
用途:長さの計測、線を引く
紙カルテの場合に線を引くだけでなく、カテーテル類の長さを図ることもよくあります。
カテーテルは曲がって固定されていることが多いため、意識レベル表の横についているような曲線に曲がる定規があると便利です。
意識レベル表など
メモやカードをポケットに入れておくといざという時に調べることができます。
例えば、意識レベルの表や検査の正常値、冠動脈の番号の分かる図などが重宝するかもしれません。
印鑑(大小印)
用途:確認印、訂正印
電カルだとそこまで使わなくなってきているかもしれませんが、おそらく自分用の印鑑が必要です。
大小両方の大きさを使いますので、ひとつに2サイズの印鑑が付いているものが人気です。
ボールペン(シャーペン・4色ペンは適宜)
シャーペンを使うことはほぼありません。一応持っておく程度です。
基本的にペンを使います。消しゴムで消すと言う作業が不要なので、ペンになります。
紙カルテの場合は4色ペンが便利です。
私のお気に入りメーカーはジェットストリーム4色+シャーペンの、1本1000円くらいのものです。
とても書きやすく、字がきれいになります。
替え芯は1本80円で販売しているので、かれこれ10年以上、このジェットストリームを愛用しています。
油性ペン(黒・赤)
用途:マーキング、日付の記入など
ボールペンだけでなく油性ペンも使います。
業務内ではルートや薬剤などあらゆるものに日付を書いたり、患者の身体にマーキングしたりします。ボールペンでは書けませんし、水性ではすぐに落ちてしまうため、油性ペンを使います。
プラスチックやビニルに書いた油性文字はアルコール綿で消すことができます。
電卓
用途:量の計算、点滴滴下速度の調整の計算
排液量の合計を出したり、点滴の滴下を計算することがあります。紙カルテの場合は必須になります。
病棟にも電卓があると思いますが、自分のものがあるといつでも使用できて業務効率が上がります。
上記を入れるポケットケース
用途:ナースグッズをまとめて収納(ステート以外)
ペンやハサミ、ペアンなどを全てまとめて収納できる、ポケット用のケースがあります。
これにまとめて入れておくだけで、白衣の着脱時にモノをひとつずつ出し入れする手間が省けます。
また、小物をまとめておけるので、失くしにくくなるという利点もあります。
おまけ:美容グッズ
とりあえず必須なのは、以下の2つです。
・ハンドクリーム
・リップクリーム
病院内はいつでも乾燥しています。
看護師は動き回るため、脱水にもなりやすいです。
そして感染対策として手洗いやアルコール消毒が頻繁に行われます。
特に手荒れが起こりやすいのですが、この手荒れによってさらに手は汚染されやすくなるため、手荒れ予防が重要です。ハンドクリームをこまめに使用しましょう。
唇も乾燥し切れやすくなります。患者・家族と常に接する仕事ですので、身なりを整えることで患者家族から医療職への印象が変わります。唇のケアとともに、全身の清潔感を大切にしましょう。
ナースグッズを購入できる場所
ナースグッズは特殊なものですので、専用の通販で購入するのが一般的です。
最近では全てのグッズにおいて可愛いものが出るなど種類が豊富になっていますので、選ぶのも楽しみのひとつです。
代表的なナースグッズ専門店をふたつご紹介します。
アンファミエ
アンファミエでは、銀座には初の実店舗ができ、実際にモノを触ってみることもできるようになりました。
白衣などを買う場合には試着がオススメですが、それ以外の小物系はカタログやネットで見て通販で十分です。
ナースリー
アンファミエと同様に人気のナースリー。可愛いものが多くて悩みます。
だいたい2択になってきているので、インターネットサイトやカタログをみてよく検討しましょう。