看護師

SEPSIS・DIC看護のポイント②急性腎不全予防

こんにちは。

敗血症やDICについての病態や治療を理解できたところで、看護のポイントを押さえていきましょう。

看護のポイントは下記になります。

  • 感染源が除去され,血行動態が安定する
  • 腎機能が悪化せず,急性腎不全に陥らない
  • 呼吸状態が悪化せず,呼吸不全に陥らない
  • 肝機能が悪化せず,肝不全に陥らない
  • DICが改善し,大量出血を起こさない

内容が多いため、ひとつずつ詳しくお伝えしていきます。

SEPSIS・DIC看護のポイント②急性腎不全予防

目標基準

以下の項目に沿って状態を観察していきます。

よく観察しましょう

尿量

BUN血症に伴う症状

高カリウム血症に伴う症状

代謝性アシドーシスに伴う症状

貧血に伴う症状

浮腫の状態

尿量

400mℓ/日以上の確保

BUN血症に伴う症状の改善または消失

・倦怠感,脱力感がない

・嘔気・嘔吐がない

・食欲不振がない

・意識レベルの低下がない

《正常値》

BUN:20㎎/㎗以下

Cr:1.2㎎/㎗以下

高カリウム血症に伴う症状の改善または消失

・不整脈がない

・テント状T波がない

・心不全症状がない

《正常値》K3.55.3mEq

代謝性アシドーシスの改善

データの確認

貧血の改善

データや症状の確認

浮腫

浮腫が消失する,または増強しないかを確認

ケア

➀急性腎不全の症状を観察し、異常があれば医師に報告する。

・尿量1.0mℓ/㎏/時以下持続

・血尿・潜血尿持続

・検査データの異常,症状の出現

・電解質異常

・高BUN血症に伴う症状の出現

・高カリウム血症に伴う症状の出現

・心不全症状の出現

呼吸苦・呼吸困難の自覚症状の出現

頻呼吸(R30回/分)

湿性ラ音の聴取

血圧低下(収縮期血圧<90Hg

頻脈(HR100回/分)

・末梢循環不全に伴う皮膚色不良

チアノーゼの出現

・胸部X線上で心肥大,うっ血,胸水の貯留

CVP10Hg以上

➁急性腎不全を悪化させないケアを行う。

・指示された輸液,輸血など薬剤を確実に投与

・末梢循環不良時は電気毛布,温枕などで保温

➂持続的血液濾過透析(CVVHD)施行中のケアを行う。

以下の症状出現時医師に報告する

・脱血不良が持続

・設定量より除水量が少ない,または多い

・動脈圧,静脈圧の上昇

・回路内が変色し,濾過効果が低下

・回路内に空気混入

ACTの短縮または延長

コントロール目標:150200

➃透析に伴う合併症の有無を観察する。

出血傾向の有無

感染徴候の出現もしくは増強

安静に伴うストレスの蓄積・増強

ポイント:MOFにおけるCVVHDの適応基準

尿量<0.5mℓ/㎏/時で,ボリューム負荷やフロセミド・ドーパミン・アクトシンの投与にも反応しない場合

<目的>

乏尿患者で高カロリー輸液が必要な場合の輸液スペースの確保

水・電解質の補正

酸・塩基平衡の補正

代謝産物,投与薬剤の除去

病因物質の除去

*血液透析(HD)は心血管系に負担が大きいため,血行動態が不安定な急性期には,CVVHDが行われる

最後に

看護のポイントは5つあります。

それぞれの要点を確認し、必要な観察やケアを行なっていきましょう。

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